**No.2**

こんなひょんなキッカケから駿とあたしは仲良くなっていった。

アドも交換して、毎日のようにメールをした。

この時あたし達のグループのリーダー的な存在の由梨(ゆり)ってやつがい

た。

由梨はクラスでも人気者でみんなから慕(した)われていた。

いつも由梨がみんなの中心にいて、由梨を囲むようにしてみんなしゃべって

た。

由梨は人気者であると同時に女子のイジメの中心人物でもあった。

自分が気に入らない人達を片っ端からシカトしてたし、一番ヒドイ時は集団

リンチなんてのもした。

でもクラスのヤツラはそんな由梨に対抗できなかった。

由梨に一回目をつけられたらこの学校で生きていけないと言う事を知ってた

からだ。

逆に自分たちもイジメに加わったりした。

やっぱりあたしもそんなヤツラと一緒にイジめたり、リンチしたりした。

楽しい事といやぁイジメ。

その中でもサイコーに楽しいのはリンチ。

みんなでワイワイバカ騒ぎして、楽しけりゃ何でも良かった。

相手の気持ち?ンなものしらねーよ。

そんな考えしか持ってなかった。

そんなある日、友達と帰りながら話をしていると、いつの間にか恋バナにな

っていた。

由梨が「みんなでバクロやんな~い?」と言った一言でバクロするハメにな

った。

好きな人の名前を紙に書いて見せ合うという方法だった。 **続く**





































© Rakuten Group, Inc.